現任教育を実施しました
・
「ただ立っているだけじゃない」――現場に強い警備員を育てる現任教育
警備員に求められるのは、ただ立っているだけではありません。
事故を防止するための判断、危険に気付く力、そして目に見えない気配り。
そんな“現場で活きる力”を磨くのが、サンプラスワンが毎年実施している現任教育です。
今年は2月~3月にかけて各拠点で現任教育を行いました。
その一部を写真でご紹介します。
・
・
現任教育って、そもそも何?
警備業界では、すべての警備員に対して年1回、10時間以上の現任教育が法律で義務づけられています。
また、現任教育には、全ての警備員が共通で受ける「基本教育」と、担当する業務ごとに内容が異なる「業務別教育」があります。
▼ 基本教育(すべての警備員が共通で受ける内容)
- 警備業法など、警備に関する法令の理解
- 警備員としての服務心得・倫理
- 警備業界の現況
- 最近の犯罪発生状況
- 安全運転 など
▼ 業務別教育(担当する業務ごとに異なる内容)
※当社では各業務に応じて内容を分けて実施しています。
・
≪交通誘導警備≫
- 車両・歩行者の安全な誘導方法
- 無線機の使用方法
- 誘導棒・手旗の使い方、立ち位置の確認
- リスクマネジメント など
・
・
≪施設警備≫
- 巡回方法の確認
- 車両等の出入り管理方法
- 鍵の取り扱い手順
- 施設における警備業務の内容(各案件に応じた警備内容) など
・
・
≪機械警備≫
- 過去の案件の確認
- 通信回線異常時における対応
- 通信状態のテスト
- 新規物件、建物の確認、センサー、現地の確認
- 物件ごとのマニュアルに使用する写真の撮り方 など
・
・
「またこの話か」じゃない現場目線の内容
スタッフの中には、毎年教育を受けているベテランも多くいます。
けれど、「また同じ話か」と言うスタッフはいません。
「今年の現場で何が変わったか」「業務の中で迷いやすいポイントはどこか」など、“今”に合わせて教育内容もアップデートしています。
今回も、講師の一方的な説明だけではなく、受講者から「こういう時どうしてる?」「それならこういう対応もあるよ」といった意見が活発に飛び交いました。
現場経験を土台にした、実のある学びの時間になっています。
・
・
安全を守る人は、自分たちも守れるように
交通誘導警備、施設警備、雑踏警備、機械警備――――――当社が取り組む業務は多岐にわたります。
そのすべてに共通しているのは、「誰かを守るには、自分自身の安全にも意識を向けること」です。
「お客様の安全を必ず守る」「事故は起こさせない」という強い責任感を持つスタッフばかりだからこそ、現任教育では「スタッフの受傷事故を未然に防ぐにはどうするか」といった現場でのリアルな課題にも正面から向き合っています。
ただ知識を詰め込むのではなく、実際の動きや体の使い方など、“体感として身につく内容”を常に意識しています。
まとめ
警備員が「ただ立っているだけ」に見えるときも、実は頭の中では常に考えています。
「この時間に起こりうる事故は?」「この車は迷っていないか?」「周囲は大丈夫か?」
その考える力、気づく力を磨くのが、現任教育の時間です。
毎年の繰り返しの中でも、「学びも終わらない」という思いで、今年もスタッフたちと向き合う。
それが、お客様、地域の皆様の安心・安全を守ることにつながると、サンプラスワンは信じています。